自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2009.12.20

ちょっと一言

 昨日、支援者の方に言われたこと。

 「来年度予算編成で国債を増発するなんて民主党も不甲斐ないけど、自民党の負の遺産背負っているから仕方ないよな。」

 うーん、確かにそういう面はあります。ただ、こと予算編成ということになると、ちょっと違うのかなと思います。


 つまり、民主党は、17兆円に及ぶ新しい施策を行うにあたって、「無駄撲滅と埋蔵金と予算組換え」でできると主張してきたわけです。しかし、国の予算は、①過去の借金返済、②年金・医療・介護などの給付費、③地方への財源補てん、の3つでほぼ8割が占められていて、17兆円もの財源をねん出するのは、公共事業を全廃したり、防衛費や教育予算をゼロにしたりしないかぎり、無理です。


 そんなことは、小学生でも分かる単純な計算で、17兆円のバラマキを公約する段階で分かり切っていたことです。

 それでも、民主党は、選挙に勝つために、「無駄撲滅と埋蔵金と予算で大丈夫」、つまり「増税も国債増発もいらない」といってきわけです。


 ところが、嘘を言ってきたことを素直に謝るどころか、小沢一郎幹事長から出された要望は、驚天動地のものです。高速道路は作れ、暫定税率は廃止するな、地方の公共事業は増額しろ。

 要するに「コンクリートから人へ」とさんざん自民党を批判して、予算を組み替えるといっていたことを完全に反故にしようということです。 あきれますし、許せません。

 これでは日本の政治が破壊されてしまいます。


 自民党もだらしない。そんな民主党に何ら有効な攻撃をくわえられていない。「自民党がやってきたことなんだから」と自分に攻撃が返ってくるのを恐れているのかもしれませんが・・・。

 自民党の若い同志の議員さん達に頑張ってもらいたい。黙っているときではない。


 なのに、その一人になるべき、田村耕太郎さんが自民党を離党したのは残念です。民主党に鞍替えするなんていう噂まで出ていますが・・・。それでも、若手で頑張って自民党を変えていかないといけない。田村さんにも、どんな道に行こうと、政治を変えるという信念に沿った行動をとっていただけると、期待しています。