自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2011.02.12

我々の原点はどこに ~Back to 江戸~

昨晩は、原宿の東郷神社の御神前での結婚式そして披露宴に参加しました。

それも、私の元秘書さんと現在の秘書さんのカップル。

これで、現在の秘書さんも寿退社されて、これで二人とも私の元をこれで離れてしまうのが寂しいですが、でも、嬉しかったですね!!

お幸せに!!


さて、最近つくづく思うことがあります。「原点に戻る」ことが大切だと・・・。

私が政界入りするきっかけを作ってくださったサッチャー元英国首相、私が最も尊敬する政治家です。

規制緩和、官から民へ等々、「小さな政府」、新自由主義の源流を成す様々な政策はもちろんのことですが、サッチャーさんが凄かったのは、「原点に帰ろう」を合言葉に英国民を鼓舞し続けたことだと私は思います。


その原点とは英国が最も輝いていたヴィクトリア女王時代。当時の英国民は勤勉で自主自立の精神に満ち、家庭・家族を大切にしていた時代。溢れるチャレンジスピリットで世界の海を支配した時代。

そう、サッチャーさんは、Back to the Victoria(ヴィクトリアに戻ろう)を言い続けたのです。

考えたみたら、このヴェィクトリア時代の輝きの歴史があったからこそ、サッチャー改革は国民に共感されたとも言えます。



では、「失われた20年」状態にある我が国にとって、戻るべき原点はどこにあるのか、縄文時代?奈良時代?鎌倉時代?・・・

色々な見方ができると思いますが、原点を「日本が一番輝いていた時代」と考えると、私は江戸時代ではないかと感じます。


当時の江戸は世界第一の人口を誇る都市。江戸120万に対し、パリは70万、ロンドンは50万、何とNYは僅かに2万人弱の人口でした。

しかも、江戸は人口の9割以上が読み書きができる高い文化水準を誇っていました(ロンドンやパリは3割以下)。

そして、何といっても治安がよく、経済的に平等な社会が築かれていました。


何よりも、士農工商の身分制度がありながら、経済的には士よりも工商の方が豊かという、実に日本的な社会構造がそこに存在していたわけです。

そう、欧米の社会構造はリーダーが上から引っ張る正に「ピラミッド構造」。

しかし、日本の社会構造はむしろ「逆ピラミッド構造」。リーダーは下から国民を支える・・・。

これこそ、日本型のノーブレス・オブリージュ。そんなよき伝統が日本の原点ではないでしょうか・・・。


だから、我々はBack to the Edoだ、そんな変な確信を深めている今日この頃です。

そのためには、①より平等に利益分配される経済構造・・・つまり、このブログでも何度も書いている「地域・中小零細企業購入法」、②江戸時代の諸藩体制同様、地方分権の徹底、③江戸時代は鎖国の時代でしたが、危機にあたっては多くの日本人が外へ打って出ていきました。そのチャレンジスピリットの回復、そう「和僑1000万人時代」。④国会議員や公務員の定数削減を通じた、逆三角形型の社会構造の構築・・・・。


どうも我々は危機にあたると、外へ目を向けすぎるのかもしれません。今こそ足元を見つめなおすとき。

その意味で、半ば強引にアメリカに迫られている形の「TPP」で日本がよくなるとは私には思えないのです。