自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2011.06.05

過去の自民党政策と民主党の原発政策

ブログに対して、非掲載御希望のものも含め多くのコメントをいただいております。ありがとうございます。





中でも自民党に言われたくないというご意見には身がつまされます。確かに原発を推進してきたのは自民党政権です。そのことは大いに検証をしなければなりません。

ただ同時に、アメリカ、フランス、中国などなど世界中の主要国で原発が主要エネルギー源として認知され推進されてきたことも事実です。化石燃料の有限性、CO2削減の要請、求められるエネルギーの経済性などなど、原子力が世界中で効率的なエネルギー源として重宝されてきた、そして現在もされていることも事実ではないでしょうか。


問題は、世界中の地震と火山活動の多くが集中する我が国の場合は、世界とは異なる別の複雑な視点が必要だということで、そのことに過去の自民党の先輩方は想いがいたらなかった・・・。そのことは多いに反省し、検証していかなければなりまsん。



では現在政権にある民主党はどうか・・・。

私が残念に思うことは、先般のフランスでのG8サミット。冒頭発言という貴重な機会を得たにもかかわらず、脱原発を宣言できなかった。過去の自民党政権の原発推進政策が悪いのであれば、何故菅総理は「脱原発宣言」をしなかったのか、ドイツのメルケルさんのように・・・。

恐らく、サミット主催国でない日本の首相に異例の冒頭発言をさせたのは、フランスのサルコジ大統領の策略、計算だったと思います。世界一の原発推進国であるフランスとしては、「原発は危険だから縮小していこう」という機運が日本を中心にサミットを支配されては困る。だから、発信源になりそうな菅総理に冒頭発言をさせて、逆に封じ込んでしまおう、さすがに原発推進国家であるフランス主催のサミットの冒頭発言で逆のことは言えまいという計算・・・。

しかし、本当に菅総理が、そして民主党が脱原発推進なのであれば、このサルコジ大統領の戦略を逆手にとって、冒頭発言で「脱原発」の流れを作るべきでしたし、作ることが加納だったはずです。

菅総理は、今回の不信任案騒動でペテン師、うそつきなどと菅総理は批判されていますが、要するに「ずるい」、狡猾だということでしょう。そういう「ずるさ」は国内の身内に対してではなく、外交でこそ発揮すべきなのに・・・、そこは出来ていない。

要するに、菅総理・民主党の信念の中にも「脱原発」はないということではないでしょうか。そういう信念がないから、思いつきで「浜岡停止」という人気取りだけする、「他の原発はどうするんだよ」には想いがいたらない。


そういう総理を変えようよ、ということは決しておかしいことではないように、私は感じています。