自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2012.10.12

消費税増税の状況にあらず

 下記は、前期総選挙時(2012年12月)にホームページに掲げた私の消費税に対するスタンスです。
 決して自慢するわけではありませんが、今回の再引き上げ延期は、正に、このラインにそったものです。
 実際、アベノミクスの好影響で、税収は、民主党政権時代よりも10兆円近く伸びており、この税収を前提に、今回再引き上げを延期し、成長を確固たるものにするための成長戦略を実行することに集中することは、当然のことです。

財政再建・消費税

  • サラリーマン生活の体感から、消費税増税の状況にはありません。
  • 経済成長、歳出効率化、増税の三つのバランスが大切
  • 順番は、①経済成長 ⇒②歳出効率化 ⇒③増税
  • 消費増税は、景気を見つつ、軽減税率など生活への配慮が必要。

 

サラリーマン生活の現場から

09年の選挙で落選して以来、人材関連の中小企業で外回りの営業要員としてサラリーマン生活をしながら、平日の朝晩そして土日と政治活動を続けてきました。サラリーマン生活で体感するのは景気の悪さ。私が勤務する会社も必死の経費削減で持ちこたえている状態で、今、消費増税の状況にないことを実感します。

 

民主党「歳出膨張+増税」の最悪パターン

本来、財政再建には、①経済成長、②歳出削減・効率化、③増税の三つの要素が不可欠で、諸外国でも、この三つを組み合わせた形で財政再建が実現されています。
ところが、民主党政権は、成長戦略もなく、歳出削減もない、消費税引上げのみの内容。しかも、実態は、歳出削減とは逆の「歳出膨張+際限なき消費増税」というもので、財政再建も果たせず、経済成長も阻害する、最悪のパターンです。

 

このままでは、消費税率は青天井

2002年~08年の自民党政権の予算規模の平均は約82兆円、ところが、09年からの民主党政権の予算規模の平均は、復興予算を除いても91兆円。無駄削減の掛け声とは裏腹に、バラマキ政策で10兆円も予算が膨張しています。
10兆円といえば!!・・・消費税を5%上げるとほぼ10兆円~12兆円にあたります。
民主党のようにバラマキ政策で歳出を膨らませて、その分を消費税で穴埋めしていたら、いくら消費税を引き上げても足りず、景気も悪くなるばかりです

 

若手主導で成長戦略と適正な歳出効率化を実施

今回、自民党も民主党とともに消費増税に賛成しましたが、その前提は、三党合意にもあるように、マニフェスト見直し、成長戦略の実施などであり、民主党に任せて消費税が青天井で上がらないよう、本当の勝負はこれからです。
現場の感覚を肌身で感じている若手の政治家が主導して、実際に消費税が引き上げられる前に、成長戦略と適切な歳出効率化を実施し、議員定数削減や公務員人件費削減など、「身を削る」改革にも取り組んでいきます。

 

そのことによって、

リーマンショック前の経済状況に戻すだけで10兆円の税収増<経済成長>
(注)現在の税収42兆円、リーマンショック前の平成19年の税収51兆円
民主党政権のバラマキをやめることで5兆円を超える支出減、更に独自の支出削減努力を実施<歳出効率化>
プライマリーバランスの赤字約22兆円(平成24年度)の大半は対応できます。
そこまでして初めて、消費増税を語る資格を政治は得ます。