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2006年04月05日

税制調査会小委員会

本日は、16時から税制調査会に出席しました。

例年税制調査会は年末に開かれるのですが、今年は、財政健全化に向けた歳入歳出一体改革について夏前までに結論を得るとされていることとの関係で、税制のあり方について既に議論が始められています。


今回は、所得税についての議論がありました。その中で、私自身が関心を持ったのは、N分N乗方式とよばれるものです。これは、フランスで導入されている所得課税の方式で、家族の構成員の所得を合算したものを家族の構成員数で除し、そこに税率をかけあわせることで所得税額を算出し、その後再び家族構成員数で乗ずることで、最終的な税額を算出するものです。この結果、構成員数が多くなればなるほど税額が少なくなる効果があるといわれ、少子化対策の一つとして導入すべしとの議論があります。


私自身は、このN分N乗方式について以下のような懸念があり慎重に検討すべきではないかと考えており、税制調査会の場でも同様の意見を言わせていただきました。

① N分N乗方式では、本来の適用税率が高い家庭が有利になる。つまり、逆進性が高い。

② 特に、日本の場合は、所得税のフラット化が進んでおり、10%の最低税率の部分に80%近い納税者含まれることから、本来最も少子化対策として有効な中・低所得者層への恩恵が十分行き渡らない可能性が高い。

③ 仮に、中低所得者層に恩恵を行き渡らせようとすると、いったん所得税の累進構造をきつくしないといけないが、これは税率の引き上げを意味し、世間に受け入れられないのではないか。

④ そもそも、N分N乗方式は、夫婦共有財産制をとるフランスに特有のものであり、夫婦別産制をとる日本に導入するとなると、民法などとの関係で制度の大幅な見直しが必要となる可能性がある。

⑤ フランスで出生率が上がってきたのは1990年代であるが、N分N乗方式は1940年代から既に取り入れられており、必ずしも少子化対策としての有効性が証明されているわけではない。


いずれにしても、こうした議論を含め、各種控除のあり方など、今後とも議論に積極的に参加したいと考えています。

投稿者 kiharaseiji : 2006年04月05日 14:12

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