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2006年08月29日

福島・原子力発電所視察

8月24日に、私が所属する衆議院内閣委員会の国政調査・委員派遣で福島県の東京電力・福島第二原子力発電所を視察してきました。内閣委員会は国家の基本施策の多くを担当する所管の幅広い委員会であり、今回の視察は、①我が国の原子力エネルギーの現状、②テロ対策の一環として原子力施設の安全対策の現状、を検証するのが目的でした。

我が国は、世界のエネルギー消費量の約5%を消費する「消費大国」でありながら、その大半(79%)を輸入に頼る「資源小国」となっています。しかもエネルギーの太宗を占める石油については、その輸入先が中東に偏っており、中東での紛争などの影響を受けやすい状況にあります。その石油も将来的に枯渇が心配されているほか、中国やインドの経済発展に伴い資源獲得競争が激化することが懸念されます。更に、地球環境保全のために温暖化抑制が最重要課題となっており、CO2を排出する石油や石炭などの化石燃料は、使用抑制が求められる状況にあります。こうしたことを考えると、原子力発電の必要性は高まることはあれ低くなることはないと思われます。現在、日本では、世界第3位となる55基の商業用原子力炉が稼動しており、発電電力量の約3分の1を供給しています。今後も、水力、火力、新エネルギー、原子力と各種の発電方法をバランスよく組み合わせていくことが重要です。

さて、今回視察をした福島第二原子力発電所は東京から北東へ約210km、福島県双葉郡楢葉町と富田町にまたがって、海面埋め立て約20万㎡を含む約150万㎡という敷地面積に沸騰水型軽水炉が4基設置されています。第二発電所で発電した電気は、50万ボルトに省圧して主に東京方面に送電し、ここで発電した電気は、50万ボルトに省圧して主に東京方面に送電していますが、3・4号機に備え付けられてついては、発電電力量より発電のために使用した所内電力量を差し引いたものの4分の1について、東北電力株式会社に送電しているそうです。

今回の視察では、本来は立ち入りが禁止されている原子炉内部にも立ち入りをしたほか、洋上で監視体制をとる海上保安庁の巡視艇にも同乗し、洋上での監視活動も視察することができました。内部への立ち入りは何重もの厳格なIDチェック、指紋認証などが必要とされておりました。また、周囲には強固な塀、監視カメラ、赤外線などがおり、警察車両も常駐しています。

他方で、洋上では海上保安庁の船が24時間体制の警戒態勢を敷いております。視察した限りでは、十分なテロ対策が講じられているとの印象でした。課題は空からのテロへの対応でしょうか。「9.11」のように飛行機がハイジャクされて原子力施設に飛び込む、あるいはミサイルを打ち込まれる、こうした危険にどのように対応するかが課題と思われます。東京電力からの説明では、原子炉は何重にも強固な外壁に格納されて作業をしており、飛行機が飛び込んでもミサイルが打ち込まれても、炉心まで到達することは困難とのことでした。構造計算上はそういうことでしょうが、空の対策は十分にしておく必要があると思われます。もう一つの課題は、内部からの破壊活動・工作でしょう。個人情報保護法の厳格な運用により、原子力施設内部で仕事する従業員や関係企業の社員の身元確認が難しいという問題があるようです。東京電力の説明では、職場内で仕事ぶりをお互いにチェックしあうのが最大の対策とのことでした。

投稿者 kiharaseiji : 2006年08月29日 08:54

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