« 〈拉致問題・原爆症認定問題〉 | メイン | 〈東京都連統一地方選・必勝決起大会〉 »
2007年02月24日
《飲酒運転の撲滅に向けて》
昨日(金曜日)は、8時半から自民党・内閣部会・交通安全対策特別委員会合同会議に出席。自民党の部会は普通8時からですが、今回は8時半。お陰様で、少しゆっくり眠れて、7時過ぎの西武新宿線に乗れば間に合います。ま、そんなことはさておき、本日の議題は、警察庁から今国会に提出される道路交通法の改正についてでした。
メインの改正事項は悪質・危険運転者対策、いわゆる飲酒運転撲滅のための罰則の引き上げです。改正案によって、飲酒運転の罰則は現行の「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」から、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」へ引上げられます。また、飲酒検知拒否、つまりあの機械に向かってハーッと息を吹きかけるのを拒否した場合の罰則も引上げられます。従来は、飲酒検知拒否をしても「30万円以下の罰金刑」しかなかったわけですが、改正案では、「3年以下の懲役刑」が新設されるとともに、罰金も50万円以下に引上げられます。更に、救護義務違反(つまりひき逃げ)に対しては、「10年以下の懲役又は100万円以下の罰金」に罰則を引上げます。この結果、ひき逃げで死亡事故を起こした場合には、10年の救護義務違反と業務上過失致死罪の併合によって最高15年の懲役が言い渡されることになります。これまで、酒酔い運転でひき逃げ死亡事故を起こしても、酒酔いが立証できなければ最高刑は7年6ヶ月に止まっており、「逃げ得」を許してきたことへの対応となるわけです。また、飲酒運転をした本人以外、つまり酒を提供した者や飲酒運転車両に同乗した者に対する対応を道路交通法の中に新設し、厳罰化を図ります。飲酒運転は運転手本人だけの問題ではなく、それをとりまく人々(車両提供者や同乗者)の問題でもあるという観点です。
飲酒運転は他人の命を危険に晒す極めて悪質な行為です。にもかかわらず、飲酒運転は後をたたず平成17年では約14000件の飲酒運転による事故発生があり、そのうち死亡事故は700件を越えています。私の地元東村山市でも、昨年9月、早朝散歩中の主婦の方が乗用車にはねられ、約4メートル下の河川敷に転落して死亡する事故がありました。運転者は、前夜10時ごろから朝4時まで居酒屋とスナックで飲んだ後、友人を乗せて帰宅途中でした。
今回の罰則強化はこうした状況への一つの対応です。しかし、罰則強化だけで事足りるわけではありません。「飲んだら運転しない、させない」という社会的雰囲気、体制・仕組みを社会全体・国民全体で作る必要があります。既に、全国のいくつかの飲食店では、「ハンドルキーパー」制度を実施しています。これは、入店時にドライバーが誰であるかを確認して、ワッペンなどをつけてもらい、その方にはアルコールではなくソウトドリンクなどをサービスするもの。こうした雰囲気・仕組みが全国中に行き渡らせていくことも重要ではないでしょうか。また、アルコールが探知されたらエンジンがかからない車の実用化なども急務と思います。我が国は完全に車社会、業界にも飲酒運転撲滅に向けた前向きな努力が必要と思われます。
今後、この改正案は国会に提出されることになりますので、内閣委員会委員として、委員会でしっかりと議論していきたいと思います。
投稿者 kiharaseiji : 2007年02月24日 13:53