« 〈正福寺地蔵堂、自民党役員人事〉 | メイン | 〈週末、テロ特措法について考える〉 »
2007年09月26日
〈福田康夫総理誕生〉
福田新総理、福田政権が誕生しました。参議院では野党党首が首班指名され、両院協議会を経ての福田総理誕生という、稀な形での誕生でありました。
福田総理誕生には二つの意味があると考えます。
第一に、政治手法の一時的転換。小泉総理、安倍総理と二人のスーパースター、カリスマ的リーダーシップが続きました。野球で例えれば、長嶋・王のON政権と言ってもいいと思います。しかし、野球も長打やスーパースターだけでは勝てない。バントあり内野安打あり盗塁ありの、コツコツ野球も必要です。また、攻撃だけでなく守備の手堅さも必要。福田総理には、派手さはなくとも、国民生活の向上のために、確実にコツコツと成果を積み上げていただきたいと思います。
そして、第二に、政策的方向性の修正です。福田政権は、小泉・安倍両政権で続いた「構造改革路線」を堅持しなければなりません。しかし、同時に、「構造改革路線」の下で生じた歪み、つまり、医療・介護・障害者福祉などの社会保障分野、地方経済、中小企業といった「構造改革路線」の影の部分に、光をあてることが期待されています。これは、路線の「転換」ではなく「修正」です。イギリスでも、1979年から続いたサッチャー政権の下で構造改革路線が取られ、イギリス経済は暗黒の70年代から脱却しました。しかし、サッチャー改革の影で、とりわけ医療・教育が崩壊し、格差が拡大しました。このため、1997年に誕生したブレア政権は、サッチャー改革を継続することを宣言する一方で、サッチャー改革を修正する「第3の道」を宣言し、医療・教育に対する予算増額などの政策を次々と打っていったわけです。福田総理にも、ブレア首相と同様に、改革路線の転換ではなく「修正」によって日本版の「第3の道」を模索することが求められています。
福田政権の最初の関門は、テロ特別措置法の延長。今後の民主党との議論に全力を挙げたいと思います。
投稿者 kiharaseiji : 2007年09月26日 10:47