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2008年01月21日

〈代表質問 ~ ガソリン国会?〉

いよいよ、通常国会の代表質問が始まりました。当方は、伊吹幹事長。他方、民主党は小沢代表が質問に立つのかと思ったら鳩山幹事長。正直、拍子抜けの感じ。鳩山幹事長は、首相への代表質問というよりも、その多くを民主党のバラマキ提案の説明に費やしました。残念ながら、引き続き、財源は「行政の無駄を排除して捻出する」というものでした。そして、今国会を「ガソリン国会」と位置づけ、「暫定税率を廃止して、ガソリンを25円安くする」と宣言。


しかし、私は、この「暫定税率廃止」は極めて無責任な政策だと思っています。というのも、民主党は「道路建設の水準は今後も変えない」とも言っているからです。暫定税率を廃止すれば、国・地方で2兆6000億円もの税収が失われるのに、「道路建設の水準は今後も変えない」というのは、とても両立するものではありません。しかも、民主党は、高速道路無料化、高等教育の無償化、子供手当ての倍増、年金の全額税方式化など既に20兆円近いバラマキを提案しているのです。そもそも、暫定税率廃止は、環境問題対策とも相容れません。


もちろん、「無駄な道路を作るべきか?」と問われれば、当然、答えはNOです。しかし、「必要な道路は作るべきか」と問われれば、どうでしょうか。実際、道路網整備は諸外国に遅れています。例えば、国際競争力上重要な空港・港湾と高速道路との10分アクセス率は、欧米で約90%であるのに、我が国では6割台です。道路というと、地方の交通量の少ない立派な道路を想像しがちです。しかし、東京を含む首都圏こそ、道路を必要としています。東京の環状道路の整備率は僅かに24%、自動車の平均運行速度は時速10キロ台です。世界の大都市の整備率は軒並み80%を上回り、ニューヨークでさえ平均運行速度が30キロ台です。不便さは一目瞭然、経済効率は低く、環境破壊も深刻です。


首都圏の生活道路の整備も不可欠です。多摩では、登下校に危険を伴う劣悪な生活道路が多数放置されています。電線地中化、開かずの踏み切り対策、やるべきことは山積みです。道路財源は、こうした課題のためにも必要です。そして、道路の維持修繕も重要です。今後、高度経済成長期に建設された道路が急速に老朽化します。我が国に先んじて道路が老朽化したアメリカでは、80年代には道路施設が劣悪な状態になり、「荒廃するアメリカ」と表されました。その後、維持管理予算を増強し、補修も進んだかに見えましたが、昨年8月のミネアポリスでの橋の崩落は記憶に新しいところです。「必要」な道路は整備し、維持修繕も徹底していく。そのための財源は確保していく必要があります。


そもそも、暫定税率を廃止すれば、既に多額の赤字を抱えている中で、更に2兆7000億円もの税収が失われます。とりわけ、地方自治体では1兆7000億円もの歳入が失われ、歳入欠陥が生じる自治体も少なくありません。


もちろん、ガソリン高騰対策は別途講じねばなりません。既に、昨年末に原油高騰対策を取りまとめ、高速道路料金の引下げ(深夜割引3割引→4割引)やバイオ燃料の開発・導入の促進を決定しています。今後、ガソリン価格の動向を見ながら、必要ならば補正予算の編成も辞さず、更なる対応もしていきます。また、野党が真面目で責任ある議論に応じ、意見の一致が得られれば、暫定税率の短期間・一時的凍結も検討課題となるでしょう。


いずれにしても、ガソリン国会などといって悪ふざけしている場合ではなく、厳しい経済状況の中で、出来る限り早急に平成20年度予算を通過させる努力をしていかなければならないと、気を引き締めて国会に臨む所存です。

投稿者 kiharaseiji : 2008年01月21日 22:34

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