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2008年04月09日

〈ようやく日銀総裁人事決着〉

本日、衆参本会議をへて、空席となっていた日銀総裁が白川氏でようやく決着しました。これまでの間、国民の皆様に、ご迷惑をおかけしましたこと申し訳ありませんでした。

私は、英国大蔵省出向時代、サッチャー元英国首相とブラウン現英国首相のお二人から、直接学ぶ機会がありました。その中で、政治は、とにもかくにも、①与えられた責任を果たし(権力は責任を果たすためにある)、②結果を出さなければならない(結果のよしあしは国民が判断する)、ということを教えていただきました。最終的な任命権は政府にあるわけですから、これまでの間、人事権をもつ政府が責任を果たせず、結果を出せずにいたことについては、率直にお詫びをしたいと思います。

他方で、政府の総裁人事案を既に2度にわたり拒否し、総裁人事での党首会談にも応じず、道路財源を含む税法、国民生活に直結する税法の参議院での審議も1ヶ月以上にわたって拒絶してきた民主党にも、そろそろ参議院第一党としての重い責任を果たしていただかねばなりません。

ところが、その民主党は、今回も、渡辺前財務官の副総裁就任に、党内での意見対立の末、「財金分離の原則に反する」として反対しました。確かに、財政政策のつけを金融政策に回したことが、バブル発生の一因となったとの指摘もあります。しかし、その反省を踏まえ、既に、日銀法が改正され、日銀の政策決定の独立性は法的に担保されています。法的に担保されているものが、人的要因によって壊されるとしたら、その方が問題です。そもそも、欧州中央銀行をはじめ主要国の中央銀行では、幹部に財務省出身者が就任する例は枚挙にいとまがありません。

出身が財務省であるとかないとかではなく、日銀マンとして必要な資質・能力は何であるかという点から、適任者を求めるべきです。日銀幹部に求められる資質、それは、財政・金融両面でのマクロ経済運営の知識と経験、各国リーダーとの人的つながり、あらゆる圧力に屈しない強靭な精神といえます。その点、40年にわたるマクロ経済運営の経験、国際金融政策の責任者として活躍し内外に幅広い人脈をもつ渡辺前財務官の副総裁就任は、理に適った判断であったと思います。とりわけ、白川総裁、西村副総裁ともに学者肌であることを考えると、渡辺氏の組織運営力や人脈は、大切にすべきであったと思います。

しかし、こうなってしまった以上は、民主党も、具体的に副総裁候補者を示すなど責任を果たすべきではないでしょうか。

投稿者 kiharaseiji : 2008年04月09日 23:04

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