自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2009.02.14

徹底闘論 ~ さらば「白か黒か」

 これから、東京都療養型病院研究会のシンポジウムにパネリストとして出席するため、東村山から信濃町に向かいます。

 公務員制度改革、金融・経済問題などのシンポジウムが続いていたので、社会保障に関わるシンポジウムは久しぶりに感じます。 


 それにしても、小泉元総理の発言はインパクトが大きかった。ただ、これで、自民党の問題が解決するわけではありません。今こそ、自民党の政策の方向性を明確にするときです。党内での徹底した議論、それこそ全員合宿をして議論を戦わせてでも、方向性を確立しなければなりません。

 

 「構造改革は間違っていたのか?」そんなことはありません。構造改革を通じた不良債権処理、規制改革による民間活力の引き出し、財政改革による行政スリム化がなければ、我が国は、依然として官頼みのままで、「失われた10」から未だに脱却できないでいた可能性が高かったと思います。

 他方、「構造改革に間違いはなかったのか?」そんなことはありません。高齢化の影響もありますが、格差が拡大したことは事実ですし、医療崩壊、地方経済の疲弊も現実です。


 「白か黒か」、「右か左か」の二項対立は、もう終わりにしないといけません。構造改革は必然であったし、これからも進めていかなければなりません。同時に、構造改革の闇の部分、構造改革で取り残された分野に対する政策も追わなければなりません。両方必要なのです。それこそが、私が学んだ英国労働党が掲げた「第三の道」ですし、「英国大蔵省から見た日本」第二章で報告したことでもあります。


二項対立を乗り越える新たな方向性を示す、それこそ、戦後60年以上この国の舵取りを担ってきた責任与党・政党としての責務だと思います。

 全員で議論でするような場をこれから模索していきたいと思います。