2009.01.13
あ~嫌だ嫌だ。
といって、もっと「嫌だ嫌だ」、「呆れる」、「情けない」と思っていらっしゃるのは、国民の皆様だと思います。
例によって例の如くの、予算委員会での採決時の怒号やプラカード!!
改めて書きますが、2兆円の定額給付金は、お預かりしている税金をいったん皆様にお返ししようというもの。世界中どこでも、どの経済教科書でも、景気対策のいの一番にあげられる「減税」です。しかも、より低所得者に手厚くなるように定額減税の方式で実施するもの。
もちろん、高所得者に給付金を渡す必要なんてない、というご意見は拝聴すべきものもあります。ただ、税金をお支払いただいていない方々にも減税の恩恵が行き渡るよう、「給付金」の形を採用しながら、税金をたくさんお支払いただいている方には、一銭もお返ししないというのは、行き過ぎのようにも思います。
それにしても、「補正予算を早く出せ」と言っていた野党が、今度は手のひらを返したように、まだ採決は早すぎると、いつものパフォーマンス。これもどうかと思います。
ちなみに、野党は、定額給付金2兆円の部分を削除すれば、賛成といっているのですが、削除した2兆円をじゃどのように使うのかについては、まだ決めていない、といって修正案を出していません。「もっと有効な使い道があるはず」と言うばかりで、じゃ「どこなの」ということについては、何ら回答を示していません。
私は思います。2兆円、もちろん医療にも太陽光発電にも学校の耐震化にも、いろいろ使い道があるのは確かです。でも、じゃどこに使うか、与野党が納得する、全国民が納得する結論を引き出すのは極めて困難だと思います。であれば、75兆円という大きな景気対策のうちの2兆円です。せめて2兆円は、国民の皆様の自由意思で使い道を決めていただいたらと思うのですが・・・。
さて、夕刻には本会議で補正予算の採決があります。渡辺喜美さんが造反し、離党と言われています。わたくしは、「渡辺喜美を総理大臣にする会」の事務局長を自認してきました。これほど、エネルギッシュでパワフルでアイディアにあふれ、国民目線の政治家はいないと思ったからですし、今でもその思いに変わりはありません。
だからこそ、渡辺喜美さんを囲んでの勉強会を何度となく主催してきました。
そして同僚議員とともに、昨年9月の自民党総裁選挙に手をあげてもらいたいと、何度もお願いをしました。
しかし、残念ながら、手をあげていただくことはかないませんでした。渡辺喜美さんを慕っている一人として今思うことは、「今この行動をとるのなら、何故あのとき戦ってくれなかったのか」、「今さら」ということです。
正直やるせない思いがあります。
ま、ご決断されたことですから、これ以上外野がワーワー言うことではありませんが・・・。ただ、絶対に日本の政治に必要な方ですから、ご活躍をお祈りしたいと思います。
それにしても、渡辺さんが離党の理由の一つにあげてらっしゃる「公務員の天下り」の問題ですが、政府の姿勢が国民の視線からみると、甘いことには危機感を持ちます。もはや、渡りを繰り返して何回も退職金を得るような時代ではありません。
「公務員時代の給料が安かったから」という言い訳もよく聞かれますが、だったら別の職業を選んだらよかったのです。誰も、「公務員になって下さい」と頼んだわけではなく、自分で進んで、大きな仕事をしたい、国のために働きたい、と思って公務員の道を選んだのですから・・・。
そろそろ、この天下りの議論にも決着をつけるときです。
と、もろもろ思いのままに書いてしまいました。これから、格闘国会に身を投じてきます。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策