2009.02.04
昨晩、山本一太さんなどとの勉強会、プロジェクトJで、世界最速(370キロ)の電気自動車ELIICAを開発した慶応大学教授の清水浩さんをお招きして、お話を伺いました。
次世代エネルギーとしては、やはり太陽光発電が一番有効で、これをリチウム電池に蓄積することで、電気自動車は数百兆円の市場規模が期待できるといったことが、あらためて確認できました。
印象深かったのは、新たな産業を興そうとすると既存勢力が巨大な抵抗勢力になって、日本のような成熟国家では、ここを突破するのが難しいという点です。
例えば、電気自動車に移行しようとすると自動車メーカーが抵抗勢力になるし、太陽光発電に移行しようとすると電力会社が抵抗勢力になるし、リチウム電池を使おうとすると鉛電池を主力とする電池会社が抵抗勢力になるということです。
結果として、我が国は、既に殆どの技術で世界最先端をいっているにもかかわらず、既存産業が巨大で成熟している分、大胆に一歩踏み出すことが難しく、もたもたしていると、逆に既存産業が育っていない中国などに技術が流出し、中国に先を越されることが、懸念されます。実際、中国では、電気二輪車が数千万台すでに流通しています。
じゃ、どうするのか?第一に、国の明確な方向付けが必要だということ、第二に、予想外の新興勢力が参入しいてくること、第三に、既存勢力のなかでも、一早く大胆な転換をするところが現れること、ではないかと思われます。当たり前のことですが・・・。
同じことが行政にも言えます。
今議論になっている公務員制度改革も、麻生総理が表明した「1年以内の天下り・渡りあっせんの全廃」はもちろんとして、そもそも公務員の身分保障を外してしまうなど、大胆な転換が必要であるように思います。
これから、午後は予算委員会です。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策