自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2009.02.12

不信と不安

 昨日は、地元東村山市の中央公民館をお借りして、国政報告会を開催させていただきました。ゲストには石原伸晃幹事長代理にお越しいただきました。

 準備でバタバタしてしまい、ブログアップができませんでしたが・・・、国政報告会でお話させていただいたことの一部・・・、紹介させていただきます。

 麻生総理は、「国民は、自民党には不信、民主党には不安を感じている」と発言したと報道されています。しかし、不信と不安、どちらがましかといえば、それは「不安」です。「不安だけれど、試してみよう」とはなります。「不安」は、その一点を除けば「安心」に転化できます。

 しかし、「不信」というのは、信頼できない、誠実さを感じない、もはや好き嫌いのレベルです。

 世の中の全ての仕組み、経済も教育も家庭も、「信頼」がその根幹にある、信頼が崩れたら、何もまわっていきません。一回崩れた信頼を取り戻すには、膨大なエネルギーが必要です。結局、それは、世代交代を通じてしかできないのだと思います。

 とりわけ、郵政をめぐる麻生総理の発言は、「不信」を決定的にしてしまいました。絶対にありえない発言です。

 第一に、前回の選挙は何だったのかということになってしまいます。民主主義において、選挙ほど神聖なものはないはずです。

 第二に、内閣の一員として閣議決定に署名しながら、「自分は反対だった」などというのは、政治家というよりも大人としてありえない発言です。こんなことが許されるのなら、政治はもちろん、およそ組織たるものは成り立たなくなってしまいます。

 そして、何がもっと悪いかというと、発言をごまかすために、更にありえない発言をする。「国民は4分社化のことは知らなかった」などというのは詭弁以外の何物でもありません。百歩譲って、もし知らなかったとすれば、それは、政治の側の説明不足、努力不足です。

 いずれにしても、繰り返しになりますが、老舗である自民党が失った信頼を取り戻すのは容易ではありません。自分たちで選んだ総理ですから、しっかり支えていかなければなりません。それも大人としての責任です。しかし、最終的には、信頼は、若い力で取り戻す以外にありません。

 以上、ほんの一部ですが・・・。それにしても、自民党は誰のものなのか?会社が株主のものか、従業員のものか、色々議論があるように・・・。

 総理・総裁一人のものでないことは確かです。何といったって、先ずは、支えていただく多くの支持者の皆様がおられます。自民党の看板で選挙を戦う多くの地方議員の方々。そして、我々一介の国会議員もいます。  

 思いつきの発言で、迷惑だけはかけてもらいたくないものです。