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2009.03.01

123会

 以前このブログでも予告していましたが、いよいよ「若手の会」を結成します。何人の方に集まっていただけるかは分かりませんが・・・、集まった人間で頑張りたいと思います。

 

 国民の多くは、自民党が「年老いた政党」であるとお感じになっているはずです。しかし、実際には、党所属衆議院議員の50%以上を当選1回~3回の議員が占める、若い政党なのです。

 問題は、この若い力が、声が、表に出てこないことです。

 

 私は、かつて、英国大蔵省に勤務し、ゴードン・ブラウン大蔵大臣(現在、英国首相)にお仕えしました。以下は、よく聞いた話ですが・・・。

 英国労働党は、1979年の選挙で、サッチャー元首相率いる保守党に敗北して以来、83年、87年、92年と連続4回選挙に敗北しました。特に、92年の選挙は、サッチャー首相退陣後初の選挙で、労働党の勝利が確信されていたのに敗れ、党内に衝撃が走りました。

 そこで、党内若手にモダナイザー、日本語で言えば「党近代化グループ」が形成されました。そのリーダー格が、後のトニー・ブレア首相であり、同じく首相となるゴードン・ブラウンでした。若手を糾合し、伝統派といわれるベテランからも仲間をつのりながら、党の再生を模索しました。


 彼らのとった道は、二つ!!第一に、二重の意味で差別化を図ること。つまり、選挙相手である保守党との政策の差別化、そして、伝統的労働党の政策との差別化です。

 第二に、政策形成のための徹底した討論。

 この結果、95年には、労働党の党綱領の柱であった「国有化条項」の撤廃にまでこぎつけ、97年の労働党勝利へと結びつけたのです。

 

 麻生総理がどうのこうのという議論もありますが、党首は誰がいいとか、誰なら選挙に勝てるといったことは本質ではありません。自分たちで選んだ総裁ですから、限界まで支える、ただし、支え方はやはり、政策です。他の政党とは違う、政権を任せるにたる政策を明確に示さなければなりません。それを若い力でやるのです。

 

 このような思いで、3月4日、「1~3期生の会」を、小野寺五典議員、菅原一秀議員とともに代表発起人として結成します。数日間山ごもり合宿をするぐらいの気合で、新しい自民党の政策を打ち出していきます。

 

 新たな政策の方向性は、今、政界で起こっている二つの現象に答えることで自ずと出てくるはずです。二つの現象とは、第一に、構造改革路線の是非をめぐる論争、第二に、その論争の結果としての旧来型の「社会主義国家」日本への回帰です。

 今は、「構造改革に賛成か反対か」といった二項対立ではない、冷静な議論が必要です。ところが、野党は、農家の所得保障、子供手当て倍増、高速道路無料化、年金の税金方式などなど、20兆円を遥かに超えるバラマキに傾いています。

 

 例えば、経済面について・・・。成長率が年率で二桁のマイナス成長になる危機的状況です。内需の盛り上げが必要です。民需は盛り上がりを欠く状況ですから、国が前面に出ないといけないときです。

 だからといって、何でも国がやればよいということではない。例えば、家計の資産保有の状況を見ると、高齢者世帯が全世帯平均の約1.5倍を保有しています。この高齢者世帯のストックを、いかに次世代、次々世代に円滑に引き継いで内需につなげていくか。もちろん、国がいったん税金で集めて使う方法もあります。しかし、国を経由せずに「民・民」の中で移動できればよいはずです。

 そこで、贈与税を数年間に限定して、住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどの頭金などに当てる場合などを想定し、上限を定めてゼロにすることも考える必要があります。

 

 いずれにしても・・・、これから、若手の会で議論をし、明るい未来に向けた明確なビジョンを党の政策として打ち出したいと思っています。

 

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