2009.04.05
今週末は、地元各地でさくら祭りが開催されており、私も式典などにお邪魔しています。
昨日は、東村山の西口さくら祭り、多摩湖町さくら祭りと、そして本日は、全生園、東村山東口さくら祭りと続きます。
さて、一昨日の金曜日、力を入れて取り組んでいます障害者施策について、考えさせられることがありました。
地元のある障害者施設の方から、ある公的住宅の清掃業務の一部を受託したいとのご相談をいただきました。そこで、公的住宅を設置している当事者の担当者の方に事務所まで来ていただいて議論をしました。
結論からいうと、先方は「難しい」とのことでした。その理由は、①公的機関なので、全ての案件を競争入札に付さないといけない、②清掃業務は外壁や窓拭きなど危険業務を含んでいる、③住民の理解も得なければならない、凡そこの3点でありました。
私からは、「税金が一部投入されている以上、原則競争入札は当然であるが、しかし、障害者という特殊な事情がある場合には、一部分だけでも随意契約にまわすことは例外的に認められるべきだ」、「そうでなければ、障害者施設はなかなか競争入札では仕事を取ることが困難である」、「少なくとも、ゴミの分別や庭の清掃など危険を伴わないものは、切り分けるべきである」、凡そそのようなことを申し上げました。
実は、「ハート購入法」という法案の制定に、私自身取り組んできました。これは、国・地方公共団体・独立行政法人など公的機関に対して、業務の一定割合を障害者の皆さんに委託することを義務づけようとするものです。現在、障害者を一定割合雇用することが法律で義務付けられていますが、一歩進んで、仕事の一定割合も発注を義務付けるということです。
障害者施策における一つの柱に、所得保障があり、できる限り自ら仕事をすることで所得を得ていくための環境整備があります。
ハート購入法は、その点で、少なくとも公的機関に対して、一定の役割を担ってもらおうとするものです。
残念ながら、与野党が対立しがちな国会状況の中で、法案の成立が図れておりませんが、あらためて、ハート購入法の必要性を痛感した一日でした。
今国会では、障害者自立支援法の改正法案が審議される予定でので、ハート購入法についても併せて議論し、制定に向けて引き続き努力していきたいと思います。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党幹事長代理・政調会長特別補佐
5つの基本政策