自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2009.05.18

小沢一郎さん 畳業組合

 民主党の代表に鳩山由紀夫さんが就任。しかし、驚いたのは、小沢一郎さんが代表代行で執行部に残り、しかも選挙担当だということ。

 わが自民党だって、説明責任が果たされていないところが多々あるし、同じような体質もあるから、あまり、多党のことをとやかく言ってはいけませんが・・・。それよりも、自らの襟を正すべきですが・・・。

 

 ただ、私は、小沢一郎さんという人には、特別な思い入れがあります。何故かというと、90年代前半に、小沢さんが出された「日本改造計画」を夢中で読みあさって、夢や希望を持った若者のひとりだからです。他の政治家が書いたものとは全く異なる迫力があの本にはありました。

 あの当時大学生や大学卒業間際だった若者の中には、私のような人が結構いるのです。「日本改造計画」は英語訳の出版もされていて、私なんかは、英国ロンドン大学に留学したときは、英語訳を持っていって、自慢げにロンドン大学のゼミで発表したりもしました・・・。 

 ところが、その後の変節、選挙に勝つための変節はあまりにひどすぎるし、冷静になって考えてみると・・・。

 市場開放だ、規制緩和だ、と米国からの度重なる要求を受けざるを得ない元凶を作ったのは、まさに小沢一郎さんです。自民党幹事長時代に、日米二国間の経済協議・構造協議の場を立ち上げたわけですから。郵政民営化だって、その協議項目に入っていた。

 そしてまた、貿易赤字と財政赤字に苦しむ米国の要求に応じて、内需拡大の美名のもとで、500兆円もの公共事業を米国に約束し、実行したのも小沢さん。現在の800兆円の多くは、このときの遺産です。

 そして、前述の「日本改造計画」では、自己責任や規制緩和、小さな政府を、提唱。その一つの帰結として、自ら作った細川政権では、行政改革会議なるものを作り、規制緩和の議論を徹底したやった。経済財政諮問会議や規制改革会議などは、みな、この行政改革会議に起源をもっている。

 今、民主党が行っている批判は、ほとんどが小沢一郎さんに向けられるべきものだと思います。

 西松事件は、そんな小沢さんの体質が剥き出しになったもので、そのことの総括なくして、代表から次は代表代行というのは、何とも釈然としません。

 とまあ、他党のことはこれで終わりにして、これからは、足元自民党の改革をしっかりやっていきます。

 そして、昨日は、畳職人さんたちの組合の総会にお邪魔しました。私は、腰があまりよくないということもありますが、今でも布団生活ですから、畳の部屋で暮らしています。畳は、通気性もよいし、湿気取りにもなるし、何より足裏への刺激にもなります。健康には大変よいし、環境対策の面でも優れています。ところが、近年は、フローリングが増えて大苦戦。

 もう一度、畳生活のよさを見直す時期に来ているように思います。畳業組合の皆様には、是非伝統技能を守り続けていただきたいと願った総会でした。