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2009.05.30

党首討論&厚生労働省分割

 ちょっと前の話になってしまいますが、麻生総理と鳩山代表の最初の直接対決党首討論・・・。

 結果は、私は、麻生さんの勝利かなと感じましたが、それにしても、どっちもどっちだったように思います。

 麻生総理が冒頭「どちらが総理にふさわしいか競いたい」と持ち出しましたが、麻生総理は現総理なのですから、そんなこと総理の方から言い出す必要など全くなくて、堂々と王者の風格で、政策論争をしていただきたかったと思います。

 深刻な経済危機、新型インフルエンザ、北朝鮮の核開発、と日々神経をすり減らして現実の問題に対応されているのは、麻生総理なのですから、その実績を真摯に述べていけばいいのだと思います。

 実際、鳩山代表の方は、一人一人が豊かになる社会、一人一人が居場所のある社会、友愛とはそういう社会、といった抽象論ばかりで、具体策が全く効かれなかったわけですから・・・。総理には、もっともっと、国民の日々の生活を預かる現実感、総理の職の厳しさをしっかりと訴えていただきたかったと思います。

 逆に、小沢さんの問題に、あれほど時間を割く必要はなかったかなと思います。もちろん、めちゃくちゃな問題ですから、総理として、追及は必要ですが・・・。説明責任は、鳩山代表の方にあるのですから、一言、「説明が尽くされてませんね」でよかったように思います。

 実際、小沢さんを見ていると、大統領を退いたのに首相になって力を温存するロシアのプーチンさんのようですし、ご本人は、西松事件についても何ら説明責任を果たしていないわけですから・・・。

 

 次回は、財源論、安全保障論、社会保障論などを聞いてみたいと思います。

 さて、麻生総理が厚生労働省の分割断念とメディアで報道されています。なぜ「断念」なんでしょうか?誰が考えたって、年金、医療、介護、労働・雇用、少子化対策・・・、これだけの問題を一人の大臣でこなすのは無理です。何らかの形で、厚生労働省を分割・再編しなければ、一つ一つの問題がおそろかになってしまいます。

 にもかかわらず、報道によると、一部の厚生労働にかかわる議員が、「拙速だ」、「相談がない」といった理由で反対して、実現しなかったといいます。

 おかしな話です。こんな重要なことは、もちろん総理一人の提言だけで決めることでもないし、逆に、一部の関係議員だけで潰す話でもないはずです。もっと多くの議員でしっかり議論すべきことです。

 なぜ、こんなことになったのかと考えると、自民党内に、マニフェスト(あるいは政権公約)を正式に議論する委員会が未だに立ちあがっていないからです。早くマニフェスト策定委員会を立ち上げて、こうした問題もオープンに議論すべきです。

 

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