2009.07.29
昨日も地元の挨拶回りで過ごしました。
いよいよ、自民党のマニフェストも準備ができつつあるようです。
最近流行のマニフェスト、英語では「宣誓」という意味。
私は、英国留学中、英国大蔵省出向中に2回、英国での総選挙を体験しました。英国では、総選挙前1年ぐらいからマニフェストの議論が各党内で開始され、選挙の年の各党の大会で華々しく発表されます。マニフェストは書店に山積みにされ販売されます。そして、各新聞は、4~5ページぐらい割いて、各党のマニフェスト内容を検証します。正にマニフェストが選挙の中心になっているのです。
特に、1997年にブレア政権が誕生したときのマニフェストは印象深いもので、私も、書店で手にいれようと、随分歩き回ったのを思い出します。
ところで、サッチャー元首相にインタビューしたときに、私に語ってくれた貴重な言葉。
「政治というのは、ウィッシュリスト(希望リスト)をリアルリスト(現実感のあるリスト)に転換するものであり、その宣言がマニフェスト。マニフェストはだから、現実的で、具体的で、実行可能でなければならない」というものです。
「あれやります、これやります、これ変革します・・・」という希望リストは誰でも出せるが、リアルリストは、本物の政治でなければ出せないという趣旨ですが、やはり、そのキーワードは「財源」です。
マニフェストの母国「英国」では、resourceつまり「財源」を具体的に示さなければ、それだけでそのマニフェストはマニフェストとして認められません。
同時に、マニフェスト型政治の大切なポイントは、「検証」です。マスコミはもちろんですが、様々なNPO団体や大学などにも、各党のマニフェストを客観的に「検証」「点検」する作業に取り組んでいただきたいと思います。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策