2009.10.26
今日から、ようやく、臨時国会が開きます。政権が発足してから1カ月以上、これまでの常識ではありえないほど遅れた開催です。昨日の参議院補選までは国会論戦をしないで無難にいきたいという、何とも政局優先、選挙優先の匂いがします。
ともかくも今日から国会論戦です。自分が論戦に参加できないのが残念で仕方ありませんが、論点は以下のとおり山のようにりますから、同僚議員には、是非頑張ってもらいたいと思います。
①補正予算3兆円執行停止の詳細&是非
「補正予算は無駄だらけだから、3~4兆円は停止できる」というのが、総選挙時の民主党主張でした。確かに、数字上は3兆円に達しましたが、「無駄だから停止した」というよりは、まだ契約が済んでいないとか、地方に財源が配られていないとか、執行がなされていない、といったように、無駄かどうかにかかわらず、とにかく停止したという感じです。
これでは、景気に悪影響がでかねません。どの予算がどのような観点・理由で停止されたのか、詳細をしっかり議論してもらいたいと思います。
②概算要求95兆円の是非
「新たな借金も増税もせずに」、子育て手当、高速道路無料化、高校無償化、農家個別所得補償などなど、大規模な新規施策は実行できるというのが、総選挙時の民主党の主張でした。その主張と95兆円という空前絶後の概算要求額の整合性。「新たな借金も増税も」なしに実現するのだということを確認しておかないと、マニフェストで国民が望むこと、喜ぶことを約束しておいて、後で借金で賄えばいいということになってしまいます。
③脱官僚の実態
特に、郵政社長への元大物大蔵次官の抜擢の是非。不祥事を起こした社会保険著職員が来年発足する新年金機構に本当に採用されないのかの確認、などなど。
④外交政策の方向性
特に、普天間問題を始めとした日米同盟の在り方、インド洋での給油活動継続の是非などなど。
⑤政治資金問題
日本の政界のトップである首相の不透明な政治資金の問題。秘書がやったでは済まない重要な問題です。
これ以外にも、いわゆるモラリアム法案の是非などもあります。
こうした論点を通じて、与野党の政策の違いを国民に明らかにしてもらいたいと思います。特に、若手の論客の活躍に期待しています。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党幹事長代理・政調会長特別補佐
5つの基本政策