2010.01.03
本日の新聞に、「菅副総理に打順は回るか」との記事がありました。
総理のたらい回しがもう話題になるなんて。我が自民党も3人も総理をたらい回しにしました。やはり許されないことです。
自らのことを反省にも反省をした上で、しかし敢えて、もし民主党が総理をたらい回しにするとすれば、「許せない」と申し上げます。
言い訳になりますが、自民党の場合は、ある意味「たらい回し」せざるを得ない状況もありました。
どういうことかというと、参議院を民主党に握られていたということです。
その結果、自民党は政権運営をするために、どうしても与党で衆議院の「3分の2以上」の多数が必要でした。正直、自民党がどのタイミングで解散に打って出たとしても、自民党・公明党の与党で「3分の2」以上の議席を確保することは不可能でしたから、ギリギリまでひっぱらざるを得ない状況に追い込まれていたわけです。
しかし、民主党はそういう状況にはありません。現状で参議院を確保しているわけですから、参議院選挙前に総理を変えるぐらいなら、解散に打ってでることができるわけですし、そうすべきです。
負ければそれまでですが、昨年の総選挙のように300議席を確保できなくても過半数を維持できれば、政権は運営できるわけですから。
とここまで書いてきて、分かることは、日本の二院制の不思議な状態です。衆議院で勝利しても、参議院がなければ、政権運営ができない。しかも、その参議院は任期6年、3年毎に半分改選で、総理による解散がありません。その結果、一回の選挙の結果が長期的に固定化しやすいという状況にあります。
その意味で、小沢一郎さんが参議院での勝利から入ったことは政権奪取戦略として見事ですが、解散がない参議院が政権の命運を握るのは、やはり異常と言わざるを得ません。
今こそ、二院制の在り方について、国会で真摯な議論をすべきときです。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策