2010.01.05
衆議院と参議院の関係というのは、何とも難しいものがあります。
ただ、一つ言えることは、貴族院から発展していった参議院の成り立ちからして、元来、参議院は「良識の府」としての役割が期待されてきました。
党派政治とは一線を画す、その意味で、政権選択・運営とは一線を画すことが「良識の府」として求められるものでした。だからこそ、政権による、というか総理による「解散権」が参議院には及ばないことが是認されてきました。
それがいつの間にか、参議院も党派政治に支配され、政権選択・運営の一翼を担うことになってしまいました。それどころか、小沢戦略では、解散権もなく安定している「参議院から支配する」という戦略が公然と語られることとなってしまいました。
もう一つ言えることは、衆議院の優越は確かに、予算や首班指名で認められていますが、予算は全て法律の裏付けがあって執行できるものです。その最たる例が税制法案。結局、法律議決での優越が認められなければ、政権運営はできないということです。
そんなことで、私は「参議院廃止、一院派」であり、衛藤征士郎先生の勉強会にも参加してきました。
いずれにしても、私の仕事は、現状の制度のもとでしっかりと当選してくること。全力で頑張ります。
さて、ちょっと思ったこと。
年末ギリギリで、鳩山内閣が成長戦略を決定する閣議を開催しました。そして、正月にも、JAL再建に関係する閣僚が集まって議論したり、首相が中小企業視察をしたり・・・。
「おぉ、休み返上で頑張っているな」、そんな風にも見えますが、私には何ともこの政権というか政党の体質を露わしているように思えて仕方がありません。
「パフォーマンス!!」優先。だって、わざわざ年末年始にやらなければいけないような会議や視察ではありませんから。
それから、休む時には休むというのも、大切なようにも思います。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策