2010.01.11
菅財務大臣が誕生しました。
私は、政権NO2あるいは次の総理を狙う人が財務大臣をすることが、政治主導を確立し、財政規律を高める上で有効であるとの立場なので、その意味で、菅財務大臣の誕生は歓迎すべきことだと思います。
その菅財務大臣が、為替レートについて具体的に言及したことが様々に議論されています。「経済界の意向としては・・・」という前置きがついているとはいえ、やはり為替の番人である財務大臣が為替レートに具体的に言及するのは異例ですし、好ましいものではないと思います。
しかし、それ以上に私が関心を持っていることは、民主党の政策のブレです。民主党は、自民党の政策を外需主導、輸出大企業偏重、米国依存として厳しく批判してきました。そして、自らが政権をとれば、外需依存をあらため、内需主導の政策を取るとしてきたわけです。
実際、政権最初の財務大臣である藤井前財務大臣は、円高を志向するような発言もしておられました。
それが、突然、新財務大臣の菅さんは、円安誘導と思われる態度。
マクロ経済政策での、この何とも方向感の見えない感じこそ、民主党政権の特徴のような気がします。マクロ経済の確固たる指針なきミクロ経済政策偏重の政権。
もちろん、私自身は、人口減少社会の日本を考えたときに、外需がなければ成長はあり得ないとの立場です。その意味で、民主党が明確に方針転換されるのであれば喜ばしいことだと思いますが、無節操な方針転換というか、方向感なき経済政策は結局、国を危うくすると思います。
先ずは、早急に、政権としての一定の見解を示してもらいたいと思います。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策