自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2010.01.25

自民党大会

昨日は自民党大会

当初、野党になって資金的にも底をついてきているので、「縮小、縮小」ばかりが言われてきましたが、蓋を開けてみると、例年どおり盛り上がった大会となりました。

谷垣総裁の「決別宣言」も、進次郎さんの司会や藤川さんの宣言など若い力の活用も、よかったと思います。

ただ一つ足りないもの。それは、具体的に何と決別していくのか、若い力で何をしようとしているのか、という政策


地元を回っていて、鳩山政権について語ると、必ず返ってくることがあります。

それは、日本の借金体質も金権体質も、もとはと言えば、自民党が作ってきたものじゃないかと・・・。自民党に人を批判する資格などないと言われればそれまでかもしれません。それでも、野党として、また戦後60年を担ってきた自負をもって、日本の政治の進化のために政権の悪いところはしっかり指摘していかなければなりません。


だからこそ、先ずは世代交代が必要。少なくとも、現在1期~3期ぐらいまでの若手は、自民党の負の遺産を引きずっていないからです。参議院選挙では、少なくとも、「決別」すべき古い体質の中で生きてきた世代の象徴ともいえる定年年齢以上の候補者は出さない、決断が必要ではないでしょうか。

それから、我々が「決別」すべきものは、過大な需要予測に基づいて政策決定していく体質。例えば、道路や橋やダムを作るときに、過大に需要や効果を見積もる体質です。「決別」すべきは、民主党が言うような、道路や橋やダムそのものではありません。そうではなく、過大な需要・利用予測が問題なのです。


そこにこそ、「決別」すべき官僚体質があります。「決別」すべきは、官僚そのものではありません。官僚の後付け、後講釈の体質です。
民間は、見積もりを過大ではなく過小に、厳しく行います。何故なら、厳しい見積もり、前提を立てなければ、事業が失敗するリスクが高まるからです。官から民とは、正に、この民の体質を大切にしようということです。

そして、この過大見積もり、後講釈体質が最も強く表れるのが特別会計の世界。何故なら、マスコミや世論に晒される一般会計と異なり、特別会計はどうしても監視の目が行き届かないからです。「決別」すべきは、特別会計という隠れ蓑を利用して政策を遂行しようという、隠蔽体質。だから、我々は、特別会計への切り込みを徹底してやらないといけない。


そんなことを考えさせられた「自民党大会」でした。