自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2010.02.25

審議復帰

自民党が今日から審議復帰するらしい。
何か変だよな・・・。そもそも、何のための審議拒否だったのだろう。
確かに、①政治資金規正法違反容疑で起訴された石川議員の議員辞職決議の採決をたな晒し、②小沢幹事長の国会喚問も放置、と与党の横暴は目に余るものがあります。
野党時代には「数の横暴」とさんざん自民党を攻め立てていたのは何だったのか。また、「政治と金」の問題でこれだけの疑惑が噴出したら、自民党であれば、確実に議員辞職、そして国会の参考人承知にも応じてきたわけで、民主党の自浄能力のなさには、ただただ呆れるばかりです。
そういう状況ですから、審議拒否は、一つの手段・武器ではあります。しかし、武器を抜くタイミングや抜き方が悪すぎます。
「長崎知事選で勝ったから審議拒否だ」というのは、あまりに理屈に合いません。長崎知事選にかかわらず、「政治と金」にまつわる民主党の横暴は目に余るのですから、審議拒否をするなら、長崎知事選前から信念をもって審議拒否すべきで、「選挙で勝ったから審議拒否」というのはちょっと「・・・」という感じでした。
それに、いったん「審議拒否」に入ったら、どんなに非難を浴ても最後までやりきらないといけない。
結果的に、何も得るものなく、むしろ貴重な審議時間を放棄しただけの結果に終わったのではないでしょうか。
そもそも、この目まぐるしく変化する時代、情報が瞬時にオープンになる時代に、「審議拒否」は最も難しい戦術の一つです。その難しい戦術を採用するなら、相応の準備と最後まで突っ張るという覚悟が必要なように思います。
せっかく我が自民党、少し上り調子になってきたのに・・・、うーん、・・・。