自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2010.04.18

高速道路値上げの衝撃

 明日からの会社の準備でちょっと遅くまでパソコンにむかっています。

 皆さん、さっそく「子供手当て」いろいろとコメントありがとうございます。

 バウチャー制度(商品券的仕組み)は、全くそのとおりだと思います。子育てに不可欠なものを指定して、それにしか使えないようにする・・・、あとは実務面でどこまで対応できるかだと思います。ただ、児童手当から一気に何倍にも支給額を増やすわけで、しかも税金ですから、適切に子供のために使われることを担保するのは当然のことですね。

 それから、支給対象の問題。たとえば、日本に国籍を持たない在日外国人労働者が母国に残してきた子供は支給対象なのに、日本人の両親が海外赴任中で国内の全寮制の学校に通う日本人の子供は支給対象にならない、など本来全く逆であるべき事態が放置されています。かなり巨額の給付です、しっかりと支給対象を日本国民に限定すべきですね。

 いずれにしても、所得制限、金額の抑制、保育園・学童保育の充実、などが基本路線だと思います。

 そうそう、今日のミニ集会でもう一つ出た話は、高速道路の値上げです。

 自民党政権下で景気対策の一環として、土日の上限1000円を筆頭に曜日や時間帯、車種に応じて様々な割引制度を実施していました。そのために、10年間で3兆円を投入することとしていました。

 この割引制度に対して、民主党は、「高速道路は無料化する」として、小手先だと批判していたはずです。そして、同時に、もう無駄な高速道路は作らないのだと・・・、脱コンクリートだと・・・。

 ところが、今回、民主党政権は、割引を一部やめて高速道路の値上げを実施し、それで浮いた財源をつかって、地方の2車線路線の4車線化やミッシングリンクの高速道路の建設を行う方向に舵をきったのです。

 

 これは、二つの意味で、マニフェストを破る驚くべき背信行為です。第一に、高速道路は無料化するといいながら現実には値上げを実施したこと。第二に、無駄な高速道路は作らないといって、現実に昨年秋には地方高速道路の拡幅事業を凍結したのに、突然この凍結を解除したこと。

 

 ゴールデンウィークに割引がなくなることに対して、少なくとも今日のミニ集会出席者の方は、怒ってましたね・・・。

 私は、もともと高速道路無料化には反対の立場です。地球環境対策とも相容れませんし、そもそも、日本の道路は将来の料金収入を担保に借金で作ったものですから・・・、突然無料というわけにはいきません。単に高速道路料金から税金に負担が移るだけで、受益者負担の観点からも是認できないからです。

 いずれにしても、方針転換について、もう少し明確な説明を国民にすべきですね・・・。