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2010.05.07

英国総選挙 

英国の総選挙の開票が続いているようです。二大政党といわれる英国で第三党・自由民主党が躍進するといわれ、注目を集めています。

英国を長年研究してきている自分としても大変関心があるところです。

選挙結果が出てからまたコメントしたいと思いますが、おそらく思いのほか自由民主党の議席は伸びないかなと感じています。逆にいうと、多くの死に票がでるということで、我々が学ぶことがあるとすれば、小選挙区制における死に票の多さという問題点であろうと思います。

まだ結果が出ていないこの時点では、ちょっと違うことを書いておきたいと思います。

今しがたある朝の番組で、この英国の総選挙の話をしていました。その中で、直前の党首討論を踏まえて、Times、Guardianなどの英国の有力新聞が労働党支持から自由民主党あるいは保守党へ支持を転換したということを紹介していました。

そうなんです。英国では、マスコミ各社がどの政党を支持するか、その理由を含め明確にします。つまり、マスコミも責任をもって行動するということです。ここに、もうひとつ英国から学べることがあるのではないでしょうか。そのときどきの雰囲気に流されて、ほとんどのマスコミが一方向に流れる日本・・・。とにかく批判することが仕事だと思っているように見受けられることすらあります。

英国は違います。社説がそれぞれの立場を明確にし、それぞれ是々非々で臨み、それぞれの主張をぶつけあいます。ここに、英国の民主主義を支えるインフラの強さ、英国民主主義の深さを感じます。

そろそろ、我が国も民主主義を支えるインフラの重要性、たとえばマスコミの在り方、シンクタンクの在り方といったことを考える時期かもしれません。

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