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2010.06.23

年金問題②


前回のブログで年金のことを書かせていただきました。何人かの方から貴重なご意見、アドバイスをいただきました。

言葉足らずのところもあって、誤解を生んだ点はお詫びします。

保険料が払えずに全額免除や半額免除を受けた場合、期間は計算されても、金額は反映されないと書きました。もう少し正確にいうと、既に基礎年金には2分の1の国庫補助つまり税金投入がされていますので、この分だけは免除があろうがなかろうが、金額に反映されます。

私自身は、その部分を超えて、残り2分の1についても、全額免除や半額免除などの場合に税金で補てんすべきではないかとの立場です。

確かに、全額免除されている人が何の努力もなく満額の保険料を払ったようにするのはおかしいという見方もあります。ただ、民主党のように基礎年金を全額税金で賄う場合には、本当に払えなくて払っていない人も、本当は払えるのに払っていない人も皆税金で何の努力なく年金がもらえることになります。また、膨大な税金、それこそ10%近い消費税が年金のためだけに必要になります。

そういう事態を避けるために、本当に払えなくて困っている人たちの保険料充当に貴重な税金は重点化すべきというのが私の立場です。


そもそも基礎年金の税方式化が議論される最大の背景は低年金・無年金者の存在があるからで、そういう方々をなくすために、全員税金でというのは、まさに社会主義の発想です。それこそ、今の子ども手当とか農家戸別所得補償の全員一律の発想です。そうではなくて、本当に困っているところに税金は重点化すべきなのではないでしょうか。

なお、ご意見のなかに、一生全く保険料を払わなくても満額受けられるようにするのはおかしいという意見もありました。これは全くそのとおりで、払えるか払えないかの認定は厳格にする必要がありますし、全額を税金で補てんするのではなく8割だけにするとか、いろいろな工夫をしなければなりません。よく研究したいと思います。

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