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2010.09.15

菅総理続投 & 外交

代表選挙が終わりました。表面的には菅総理の大勝ですが、今朝の新聞などを読むと、党員・サポーター票の総取り方式がその原因のようです。

菅総理は党員・サポーター票の8割あまりを取っていますが、実際の党員・サポーター票の得票割合は6割程度だったということです。

小選挙区制の導入など、白か黒かの方式を好む小沢一郎さんが、今度はその方式に敗れた形です。

それにしても、本当かどうか分かりませんが、海外各国の「菅総理でホッとした、安堵」といった反応が気になります。

菅政権が先ず取り組まなければならないのは、いずれも海外との折衝、外交です。

「歓迎、安堵」が「与しやすい」と思われていることの裏返しだとしたら、困ったものです。中国漁船の違法操業、公務執行妨害での逮捕の問題、円高対策、いずれも高度の外交力が問われる場面。

変な笑顔で切り抜けられるようなものではありませんから。

それにしても、何故これほどに日本の政治家は外交に弱いのでしょうか。あまりに、外交交渉の現場にたった経験のない方が多すぎるのかもしれません。

自画自賛するわけではありませんが、私は、財務省時代の1年間、パリクラブという国際会議に毎月出席していました。言葉のとおり、パリで開催される国際会議で、経済的に破綻して借金返済が困難になった国々に対して、債権国が集まって、それぞれのODA債権の放棄やカットを協議する場です。言わば、公的な債権者集会。

イラクが対象となった会議では、日本の再建は1兆円近くにも及びましたから、かなりの緊張を強いられたのを思い出します。

外交交渉で大切なことは、「何を守り、何を譲れるかハッキリと意識すること」、「自分の強み、相手の弱みをハッキリと意識すること」、「交渉が決裂したときの次善策をハッキリと意識すること」。

そして何よりも下準備をしっかりとしておくこと。

さあ、どうでしょう。中国との厳しい外交折衝、下準備を外務省任せにしていないでしょうね・・・。しっかりと取り組んでいただきたいと思います。

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