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2010.09.26

尖閣と日米首脳会談

怒りというか、情けなさが収まりません。


菅総理が米国から帰国されましたが、船長釈放については、知らぬ存ぜぬを繰り返す有様。

しかし、それ以上に怒りで震えるのは、菅・オバマの日米首脳会談の中で、「尖閣も日米安保の対象」との言質を取れなかったこと。というか、議論もされなかったこと。これって一体どういうこと(怒)。

私も、財務省国際局時代、そして英国大蔵省時代、いくつかの国際交渉に携わってきました。G8やG7、あるいは首脳会談にも事務方としてかかわってきました。

こういう国際交渉では、レベルがあがるほど、議論され声明に盛り込まれる事項は絞られるものです。それは、外相会談よりは首脳会談の方をレベルの高いものに、権威づけるためのものであり、下のレベルでは盛り込まれたけれども、上のレベルで議論するには些末すぎるとして外される事項があるということです。

あるいは、下のレベルで合意した内容を、更に上のレベルで詳細に合意するということもあります。それは、その合意が大切なもので、段階を経てトップレベルで最終合意に達する形をとるからです。

今回の「尖閣に日米安保を適用」が、外相会談で盛り込まれながら、首脳会談では外されたということは、アメリカがその程度のものとして判断し、日本も受け入れたということに他なりません。


しかし、国益の観点からは、本来、この項目こそ最も外してはいけない問題だったはず。本来なら、外相会談では「日米安保を適用」と一般論で合意した上で、首脳会談では「尖閣近隣で日米合同軍事演習で合意」などレベルを上げた内容にしなければならない事項です。

国連のミレニアムサミット参加が主要目的とはいえ、菅総理は一体何をしにアメリカにいったのでしょうか。こんな会談ならやらない方がましだったとも言えます。


どこまで、この政権は、国を売るつもりなのか!!

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