2010.10.11
蓮舫大臣が国会内で自分がモデルとなってファッション誌の巻頭を飾る写真の撮影をした件、何となくうやむやになってしまう雰囲気です。
「神聖な国会でファッシャンの撮影会とは許せない」と、個人的には、ある意味古臭い意見を持っています。
が、それ以上に今回問題だと思うのは、蓮舫さんのサイドが、国会の事務局に対して、雑誌の巻頭を飾る写真の撮影であることを伏せて、政治活動の一環としか申請せずに、撮影の許可を得ていたこと。そのため、参議院事務局側も雑誌が出てから事実を初めて知って、大臣側に抗議したというから、ちょっと悪質だなと・・・。
要するに、本当のことを言ったら許可は下りないと分かっていて、もっというと、雑誌の側から申請を出すと根ほり葉ほり聞かれるから、大臣側から僅かな情報で申請を出したということ。
あ~あ「情けない」、というか、しょうもない精神の劣化を感じます。
しかし、更に情けないのは、我が自民党の対応。
片山さつきさんが抗議におよぼうと、しかも委員会で、ということは執行部がGoサインを出したということでしょうが、片山さん本人にも議会での撮影の過去があったという点。他方で、小池百合子さんは、国会も開かれた場になるべきだと、蓮ほうさんを擁護する意見を記者会見で述べて・・・。何ともちぐはぐ、見通しのない対応。
うーん、これで、「自民党だってやっていただろ」ということで、この問題は一件落着。
本当は、こういう大切な問題だからこそ、自民党執行部が各議員が勝手な発言をしないようかん口令をひいて、「誰が」、「何を」、「どのタイミングで」、「どのような雰囲気で」発言するか戦略を立てるべきなのです。
今回の件でいえば、本当は、中曽根元首相や野中元官房長官のようなある意味歴史の証人のような国会の大先輩に、「やっぱりこれはおかしい。浮かれている」と一言発言していただければ済んだはずです。それを・・・。
「情けないぞ、自民党」との思いがつのります。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策