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2010.11.23

子どもの自殺 ~ 学校の先生に権威を


またまた、札幌市の中学校で中2の女子生徒が自殺をしたとの報道が・・・。

先月10月には、群馬県の小学校で6年生の女子生徒が同じように自殺しています。

あまりに不幸なことです。前途洋々のはずの子ども達が自ら命を絶つ、それほど追い詰められ、絶望し・・・、あってはならないことです。

テレビゲーム、インターネット時代に入って、子ども達に「死」や「生」に対する現実感がなくなったとか、「痛み」や「苦しみ」への実感がなくなったとか、あるいは、地域社会が崩壊し核家族化して大人の監視の目が行きわたらなくなったとか、色々なことが言われます。

いずれも、本質をついた正しい分析だと思います。

しかし、もう一点。学校の先生の権威を今一度上げることが大切なのではないでしょうか。

私が小学生の頃は、怖い先生がいて、悪いことをすれば、長く太い木の定規でお尻を5発ぐらいたたかれましたし、廊下にたたされました。親も学校に呼ばれてしかられたこともあります(母上どの、その節はご迷惑をおかけしました)。

理屈抜きに学校の先生は偉い、悪いことをすれば怖い、そういう時代でした。

今はそうではないようです。体罰とひとくくりにされ、子ども目線でと言われて、何かすればモンスターペアレントに囲まれ、先生達は子どもの生活を規律し、悪いことを悪いと躾ける手段を奪われてしまっています。

子ども達の間での争いやいじめを止めに入る手段も奪われているのではないでしょうか。言って聞かせても分からない子に、実力をもって分からせる、教えることも時として必要なはずです。

全ての先生が、金八先生のように、言葉や態度で子ども達に伝えられるわけではないのです。




先生達が学校を規律できないことによって、不幸な目に会うのは大人ではなく子ども達という、何とも言えない矛盾。そして、手足をもがれた先生という職業には魅力がなくなり、良い先生も集まってこないという悪循環。

繰り返します、学校の先生に権威を。

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