2010.12.02
北京で、日中両国の政府関係者や学者など様々な人と話してみて共通に感じることは、中国も北朝鮮には手を焼いているな、ということでした。
日本の一部の論調には、今回の北朝鮮の韓国に対する暴発も中国が後ろで糸をひいているかのようなものもあって、なかなか面白い見方だと思うのですが・・・、しかし実際には全てを中国が操っているかのような実態には、中国・北朝鮮関係はないとあらためて感じます。
そう、中国も手をやいている・・・。
そんな様な雰囲気を感じさせる背景を、以下のように説明してくれた方がいました。なかなか面白い・・・。
① 中国と北朝鮮の関係は特別。中国は北朝鮮に相当気を使っている。その証拠に、中国のトップがわざわざ北京を出て、国境近くまで自ら他国の首脳を迎えにいく、あるいは会いに行くのは北朝鮮だけ(相手がアメリカであれ、韓国であれ、日本であれ、ヨーロッパであれ、中国トップには相手の国のトップが会いにくるもの)。
② 何故そんなに気を使うかというと、中国にとって北朝鮮は対アメリカ、対日本の最前線基地。皆さんが(日本が)沖縄の人々に気を使う、あるいは「申し訳ないな」と思うのと同じ感覚を、中国は北朝鮮に持っている。
③ 中国からすれば、今回の韓国への砲撃にしても、アメリカに対する核の恫喝外交にしても、自らは図体が大きすぎてできないことを、代わりに北朝鮮がやってくれている。嫌なことはみな北朝鮮が引き受けてくれている。
④ したがって、多少のわがままは許さざるを得ない。
⑤ そんな中国の立場を北朝鮮もよく理解していて、中国にとっても対応が難しい行動をとってくる。だから、中国も手を焼いている。
うーん、そうだとすると、北朝鮮の行動を誰がコントロールしていくのか・・・。
日本は、やはり米国、韓国との盟友関係を強固にしていくことだと改めて強く感じた一日でした。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策