自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2010.12.20

小沢一郎問題に思う

小沢一郎さんの倫理審査会への出席問題・・、正直、つまらん問題だと私は思います。
明らかに、小沢一郎さんは、「黒」ではないかもしれないが「灰色」。巨額の不動産蓄財、政党交付金を政党解散時に私物化する手法、公共工事における天の声、いずれも法的にはともかく政治的・道義的には「灰色」であって、政倫審への出席は本来当然のこと。
しかし、他方で、裁判所へ強制起訴されているし、本人が出ないという以上政倫審への出席を強制できないのも事実。
そんな中で、むしろ、この問題によって、菅政権、とりわけ仙石官房長官の一連の失言や失政の問題がたな晒しにされ、あたかも菅政権が悪代官を成敗する正義のヒーローのような顔をするのは、いかがなものかと思います。
本気で、菅政権が、小沢一郎という腫瘍を除去しようとしているのであれば、本来は政倫審ではなく出席も強要できて偽証罪も適用できる証人喚問の道を堂々と取るべきだし、そこまでいかなくても、今日、総理との会談で正式に「政倫審への出席を拒んだ」以上、除名や党籍剥奪を明確にすべきです。
そうではなく、このままダラダラ続けることは、経済無策、外交無策といった菅政権の本来の重要課題を包み隠すだけに終わってしまいます。
その意味で、自民党執行部が、政倫審の議決には出席しない、「アリバイ作り」には協力しないとのスタンスを明解にしたことは支持したいと思います。