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2011.01.05

巧妙な民主党の消費税引上げ

明けましておめでとうございます。よい年になりますように!!


さて、菅総理が年頭所感で、6月までに消費税とTPPについて方向性を決めることを表明されました。おいおい、大丈夫かいと思ってしまうのは、私だけではないと思いますが・・・、今日は、ちょっと消費税について。

消費税を引き上げる場合の道筋として、これまでは「無駄を徹底的になくし、できる限り歳出削減の努力をした上で、どうしても足らざる部分を消費税という形で国民にお願いする」というのが常識でした。

その常識のもとで、小泉政権は、社会保障や地方交付税交付金も聖域とせずに歳出削減努力をしてきましたし、安部政権では、公務員制度改革などにも取り組んできました。

とにかく、ギリギリの努力をして足らざる部分をお願いする。

ところが、この戦略には一つの盲点があります。それは、歳出削減を行うと、必ず痛みを伴う人たちがでることです。とりわけ、社会保障や地方交付税交付金などの歳出に切り込むと、多くの人が痛みを伴うわけです。

この結果、「こんなに俺達にしわ寄せした上に、今度は消費税かよ」ということになって、消費税引上げはますます困難になるわけです。小泉政権が陥ったワナでもありました。

民主党は、この従来の道筋とは全く逆をいっています。子ども手当て、戸別所得補償、高等学校無償化・・・、多くのバラマキを実施して、歳出削減はほとんどしない。国民に対しては、「これだけのバラマキというサービスを実施しますが、財源が足りません、消費税をお願いします」と。

小泉政権以来の定説だと、さんざん我慢を強いられたうえに消費税で更にいじめられる、と錯覚してしまいますが、民主党のやり方だと、何となくいい思いをさせえてもらった後、このいい思いを続けるためには消費税が必要だと錯覚させられてしまう・・・。

しかし、どっちが本当にあるべき姿でしょうか。

やっぱり民主党という政党は、国民を騙すのが上手い政党だと私は思います。一皮むけば・・・、そこでペロッと舌を出している。


民主党のように、バラマキをやめずに消費税に走れば、5%などという中途半端な引上げではすみませんし、現時点でのバラマキのための引上げですから、負担は次の世代にどんどんしわ寄せされてしまいます。

自民党をはじめとする野党には、毅然と民主党の提案する消費税引上げには反対してもらわなければなりません。先ずは、バラマキをやめることだと。

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