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2011.02.13

地域で子どもを育てる ~ファミリーサポートセンター~

昨日、twitterで「社会全体で子育て」に関連して、「ファミリーサポートセンター」のことをつぶやいたところ、何人かの方から貴重なご意見をいただきました。

そこで、子育てについて思うことを少々。

実は、私は、NPO学芸大学子ども未来研究所のアドバイザーをしています。

このNPOは、「地域で子育てをする」をモットーに、地域で子育てにかかわる様々な皆さまを地域の「教育支援人材」と位置付けて、これらの皆さまの社会的ネットワークの形成と、学習機会の拡大そして活動評価などを行うことを目的にしています。

学校支援地域本部、放課後子どもプラン等、地域住民に教育参加を促す施策が国からも打ち出されています。これらの皆さまが代表例ですが、教育支援人材はこれらの皆さんに限りません。少年野球やサッカーの指導者の皆さん、朝晩の通学をサポートする皆さま、ボーイスカウト関係者などなど、子どもとかかわる皆さまは全て教育支援人材です。


そう、子育ての第一義的責任は、家庭・家族にあります。しかし、今も昔も、家庭・家族は独立して存在するわけではありません。どの家族・家庭も地域とのつながり、あるいは学校との関係の中に存在します。

「社会全体で子育て」とは、昔は空気のように当たり前に存在していた、地域での子どもの見守りやご近所による子どもサポートなどの機能を、意図的・政策的に回復するものだと私は理解しています。

そして、その一つの方策が、昨日つぶやいた「ファミリーサポートセンター」です。現在、市区町村が中心となって、子育て支援を必要とする家庭と子育て支援を提供する家庭を地域内で結び付けるサービスが提供されています。

ちなみに、私がいる東村山市では、子育て支援を提供するご家庭・個人に対して、1時間あたり700円が子育て支援を受けたご家庭から支払われる仕組みになっています。


今後子育てを経験・終了した団塊世代の大量退職の時代を迎えます。これらのご家庭の皆さんに、ファミリーサポーターとして登録していただき、子育て支援に参画していただければ、「社会全体での子育て」はより現実味を帯びます。

その際、例えば東村山で1時間あたり700円に設定されている利用料金を国の助成で上乗せできれば、年金世代の生活支援にもなります。

私がアドバイザーを勤めます「学芸大学子ども未来研究所」は、多くの皆さまが子育てに関与していただくために必要な基礎的な知識や能力、しばらく忘れていた子育ての感覚などを取り戻していただくために、多くの学習機会を提供し、またネットワークを形成していくために、教育関連の6つの大学の力をかりながら設立されたものです。


ところで、ちょっと宣伝になりますが、3月6日には、子ども未来研究所の後援、東村山中央ライオンズクラブ主催で、夜回り先生で有名な水谷修先生をお招きして、「地域で子どもを育てる」をテーマに講演会を開催します。


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