2011.06.03
昨日、内閣不信任案が与党の賛成多数で否決されました。
このブログでも何度か書いてきたように、私は、四月の早い段階から「大連立」を主張してきました。
菅政権の震災・原発対応は滅茶苦茶で、このままでは日本が奈落の底に落ちていくことは明らかであるにもかかわらず、①被災地の物理的状況から解散総選挙は不可能であり、②300を超える民主党の圧倒的議席の前には不信任案成立の可能性も低く、この菅政権の枠組みを変えるには大連立しかない、自民党が中に入って政権を内部から乗っ取っていくしかない、と確信したからです。
ところが、当時は「菅総理のままでは大連立などできない」という声が圧倒的でした。
そういう声からすると、今回の不信任案提出は論理必然の一手でした。しかし結果は?
自ら提出する不信任案について可決の戦略を自ら描けない以上は、本来提出すべきではなかったのだと言わざるを得ません。
今回の不信任案についていえば、小沢グループの協力がなければ成立しないのに、自民党は小沢グループとだけは手を組めないし、組みたくもない…。ということは、自民党には、不信任案を確実に成立させ、その上で次のあるべき政権の姿の青写真がなかったということです。
この何とも腹の据わらない内閣不信任案の否決の結果何が残ったか・・・。
菅政権は一応の信任をされ、そして何より問題なのは、当面伝家の宝刀「不信任案」が当面使えなくなったという重い事実です。
何しろ、自民党は、不信任案提出と同時に、国会の大幅延長を訴え、この結果菅総理は大幅延長を宣言してしまっています。内閣不信任案は一国会一回と法律上決まっており、国会が年内いっぱい延長されれば、手の出しようがなくなってしまいました。
と、ここまで我が自民党に苦言を呈しましたが、しかし、この自民党側の戦略の無さ、覚悟の無さもさることながら、それ以上の醜態というか恥を晒したのは菅総理ではないでしょうか。
何しろ、午前中には、一定のめどがついたら退陣と言っておきながら、総理周辺の幹部は退陣とは言っていないといい、当の本人までも午後には時期は決まっていないなどと言い出す始末。
街では「総理退陣」の号外まで配布されているというのに・・・。
要するに菅総理は「ずるい」人、「嘘を平気で言
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策