2012.11.17
いよいよ衆議院が解散されました。
あらためて「争点」は何だろうかと考えてみると、経済、外交、エネルギー問題、様々な問題があります。個々の争点については、ブログ更新ができなくなる12月4日の公示日まで、一つ一つこのブログで触れていきたいと思います。
しかし、そうした個々の政策課題と同様に大切な争点は、政治の在り様ではないかと思います。政策の議論は横に置いておいて、スローガンを掲げて、派手なパフォーマンスをして、大上段に構える政治から脱却していくこと。政策本位、政策の中身で勝負する政治に転換していくこと。そして、国民の皆様にも、その視点で選んでいただくこと。
何故、「官僚支配」を打破できないのか。結局、政治家がしっかりと勉強しないで、パフォーマンスとスローガンの政治に明け暮れているからです。
政治とは「政策」です。そして、政策とは、「作り」、「実行」するもの。そして、政治における「政策」とは法案であり予算案です。政治家は、自ら「政策」を作り、実行することができる存在でなければなりません。法案の骨子を作り、いざとなれば、自ら条文を書けるだけの見識、経験がなければなりません。そして、そのために猛烈に勉強していなければなりません。ところが、現在の政治は、政策作り、実行のほとんど全てを官僚に依存している。
だから、いつまで経っても官僚支配から脱却できないのです。
そのことに気付かずして、自らはほとんど勉強も努力もせずに、官僚叩き、官僚批判を展開しても何ら変わりません。
その意味で、「第三局」と言われるものが、税の在り方をめぐる立場の違い、エネルギー問題をめぐる考え方の違い、あるいは憲法観の違いなど、最も大切な「政策」を度外視して、「官僚支配打破」というスローガンでまとまろうとすることに大変な違和感が私にはあります。
それは、結局、「政策」という最も大切な、政治の根幹をかなぐり捨てて、「官僚支配打破」という、本来、政治家が自らちゃんと勉強して努力していれば、争点にも、あるいはスローガンにすらならないもので国民を煽ろうという、悪しき姿だからです。
こんなことをしているから、結局、政治がなめられる。
だってそうじゃないですか。仮に政権を取っても、消費税はどうするのか、エネルギー問題はどうするのか、憲法の改正手続きはどうしていくのか、政策が定まらず、政権内で割れる立場を、官僚が御丁寧に修正、つぎはぎしてくれる姿が手に取るように見えているのです。
「官僚支配脱却」をうたったのに、官僚に支えられる。「政治主導」をうたったのに、歴史上類のない「官僚主導」に陥ってしまった民主党と同じ轍を踏むだけです。
「そうだ、やっぱり政策だ」、私はひたむきに政策を訴えてこの選挙戦を戦っていきます。
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木原誠二について
木原 誠二
衆議院議員・自由民主党 第20区支部長
自民党選挙対策委員長
5つの基本政策