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2013.05.04

米国出張を終えて~期待と注文と~


 30日~2日まで参加させていただいた日米若手議員交流については、あらためてレポートさせていただきますが、とりあえず、ポイントのみ、以下簡単に報告しておきます。


 先ず、総じて、「日本が戻ってきた」という、我々にとっては嬉しい感覚が米国に久しぶりに生まれていることを実感しました。これは正に安倍政権効果!!

 この10年あまり中国やインド、韓国に向けられてきた目線が幾分日本に戻ってきているわけで、このチャンスを逃してはいけないし、ここからが正念場との印象です。


 そのような中で、以下のような厳しい見方もあり(日本に対する注目が戻ってきたことの裏返しでもありますが…)、中国、韓国はじめ各国のロビーストも暗躍するなかで、我が国も更に注意深く行動していくことが求められると実感しました。


①歴史認識問題についての米国の反応は、共和党系の親日メンバーの中でもかなり厳しいものあり。発言を誤ると、米国を含め世界の歴史を否定していると受け取られかねない面もあり、真意がきちっと伝わるよう、一言一言の吟味が大切と実感。


②憲法改正論議についても、不安視する見方が強し。これは、アメリカ自身、憲法改正の発議には上下両院の3分の2の賛成が必要であり、しかも、その上で各州議会の4分の3以上の賛成が必要という厳しい改正要件であり、改正発議要件を通常の法律と変わらない2分の1に引き下げることに違和感を覚える人が多い、ということ。


③その意味で、改正要件を引き下げて一体何を具体的に変えるのかの議論も併せて見せないといけないとの感触。


④アベノミクスについて強い関心と期待感あり。他方、その裏返しとも言えるが、3本目の矢である成長戦略については懐疑的見方が支配的。


⑤その意味で、「規制緩和を進める」とか「構造改革を進める」といった漠然とした言葉ではなく、成長戦略の具体的中身を示すことが求められている。この点、自分は、やはり、中小零細企業対策、そのための金融機能の強化、そして女性及び高齢者の労働参加の促進といった課題が大切と説明。



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