自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2012.10.12

定数削減、本物の政治を

本物の政治の実現

  • 「落ちたらただの人」にならない本物の政治家の輩出。
  • 定数削減を実施し、数は少なくとも本物の政治を生む土壌づくり。
  • 「勝っておごらず、負けてくさらず」の大人の政権交代実現。
  • 参議院を「御意見番院」に。
  • ネジレを乗り越え、決められる政治の実現のため、両院協議会の仕組みの見直し、予算関連法案についての衆議院優越の慣行作り。
  • 政治に「霞が関」以外のシンクタンク機能を。

 

庶落ちてもただの人にならない本物の政治家を

日本では、「猿は木から落ちても猿だが、政治家は落ちたらタダの人」とよく言われます。だから、選挙に当選することだけが優先されてしまうのです。
大切なことは、政治以外でもきちっと食べていける見識と能力を持つことです。
そのため、私も、浪人時代の3年間は、人材関連の中小企業で働きながら、ヘッドハンターとしてのスキルを身に着ける努力をしました。

 

政策に強い本物の政治家を

政治はパフォーマンスや言葉遊びではありません。政策です。ところが、その政策は、世界最強のシンクタンクといわれる「霞が関」に独占状態。
「霞が関」に対峙するには、政治家自身に相当の経験、知識、度胸、迫力が必要です。少なくとも、政治塾から政治家が育つなどというのは幻想です。

 

人数は少なくとも最強の政治家を

衆議院480人、参議院242人、計722人の国会議員を衆参一員の400人(300選挙区、100比例)とし、数は少なくとも本物の政治を生んでいきます。

 

「勝っておごらず、負けてくさらず」大人の政権交代を

何故、日本の政権交代は失敗したのか、英国との比較でみると・・・、
大人の政権交代が必要

  • 英国の特徴は、前政権のよいところは認める「大人の政権交代」。前政権のよいところは認め、悪いところを改めるから、政権交代によって、一歩ずつ階段をのぼるように、政治がよくなっていくのです。
  • 残念ながら、民主党政権は、前政権の全否定から入ってしまいました。この結果、改革路線は停滞、日米同盟にも亀裂・・・。
  • 2013年以降の自民党政権では、民主党政権の施策で引き継げるものは引き継いでいます。

諦めの境地が必要

  • 英国の特徴は、「前回の選挙は自分達が負けた。しばらくは選挙で勝ったあなた方にお任せします」という「諦めの境地」。
  • 日本の場合は、勝てば驕り、負ければ悔しがって、それこそ選挙の翌日から、野党は「解散しろ」と言い出す。
  • 野党が野党の役割をしっかり果たすことです。ちなみに、英国では、与党には政党交付金は出されず、野党にのみ政党交付金が出される。それだけ、野党の役割を大切にしています。

実質的な一院制

  • そして、最大の違いは、英国は実質的な一院制ということ。
  • 英国には庶民院と貴族院がありますが、貴族院は、庶民院の決定を数か月保留させることができるだけで、実質的な権限がありません。

 

参議院を「御意見番院」に

英国では、首相を終えた方は、次の選挙には出馬せず、貴族院に回ることが慣例となっています。サッチャー元首相も貴族院の終身議員です。
我が国も、参議院を「御意見番院」に衣替えして、首相・議長経験者、各界の有識者、文化勲章受章者、スポーツのメダリストなどに参加してもらえばいいのです。

 

ネジレを乗り越え、決められる政治を

一院制の実現がすぐには難しい状況で、決められる政策を実現する方法として、
第一に、両院協議会の仕組みを改めること

  • 両院の代表は、それぞれの院での各党の議席数に応じて割り振る
  • 衆参の定数は2倍の開きがあるのですから、例えば、衆議院の代表が10名なら、参議院の代表は5名とする。

第二に、憲法上、予算に対する衆議院の議決の優越が定められているので、税法案や国債に関する法案など、予算に関連する重要な法案についても、慣例として、事実上の衆議院の優越を認めること。
第三に、国会に有識者や学者などからなる独立性の高い法案調停委員会(仮称)を設置すること。

 

政治に「霞が関」以外のシンクタンクを

政策の「霞が関」独占状況を打破するには、政党にシンクタンク機能が不可欠です。政党交付金は、政党の選挙活動や広報活動に使わせるのではなく、英国同様に、野党のシンクタンク機能に使わせるよう、改正すべきです。