自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2017.10.20

政策はバランスも大切。だから楕円の理論で。

 

今日は、選挙戦も10日目、残り本日を含めて2日。雨の中ではありますが、誠心誠意お訴えを続けてまいります。

 

さて、先日は、「政策は一貫性、整合性が大切だ」との趣旨でブログを書かせていただきましたが、もう一つ大切なことはバランスです。

私が、「待機児童解消も無償化も両方大切。バランスよく進めていく」と書かせていただいたことについて、幾つか厳しいご意見をいただきましたことと、18歳から20歳までの皆さんにとっては、今回がはじめての衆議院選挙であるということで、あらためて政策の在り様についての、私の基本的な考えを書かせていただきます。

 

本来、政策というのは「yesかnoか」、「あっちかこっちか」というような二者択一であるべきではないと私は思っています。したがって、選挙になると新聞社から必ず届く「はい」か「いいえ」式のアンケートなどは最も不適切な類のものであるといつも感じています。できれば、全て文字数制限付でいいので、記述式にして、候補者の考えていることを有権者の皆さまに正確に知っていただく方式に変えていただけないのかなと、いつも思う次第です。

 

話がそれましたが、むしろ、政策は、「あれもこれも」、「あっちもこっちも」であるべきで、その中のバランスをどう取っていくのかが大切なのではないでしょうか。我々は民主主義の国に生きているのですから、多様な意見、多様な利害、多様な要望、多様な不安に幅広く、バランスよく応えなければならないからです。

 

このため、私が所属する「宏池会」では「楕円の理論」というものを大切にしています。(二者択一で)一つの中心しか持たない円よりも、二つの中心をもつ楕円の方が、コロコロ転がらずバランス良く安定しているので優れている、ことを示すのが「楕円の理論」です。

 

「あっちもこっちも」、「あれもこれも」となると、時によっては、例えば、財源が足りなくなるような事態も生じます。その場合は、皆が少しずつ遠慮しながら、全体として一歩一歩前に進んでいくということにならざるを得ないかもしれません。

しかし、それでも、ある特定の要望にだけ一点集中するよりは、歩みは遅くとも世の中は着実に前進していくものです。