自由民主党・衆議院議員
木原誠二

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ブログ

2011.03.11

前原前外務大臣辞任

またまた久しぶりのブログになってしまいました。

ここ最近はツィッターとYou tubeにはまってしまいまして・・・。


さてさて、もはや昔の話のようになっていますが、今日は、前原前外務大臣の辞任の話を少々。


外国人の方から年5万円の献金を受けていたことが判明して、前原さんは外務大臣を辞任されました。5万円とはいえ5年間にわたって継続的に献金を受けていたこと、しかも外務大臣という外交にかかわる要職にあった方ですから、ご本人が故意であったか否かにかかわらず、結果責任はとらねばなりません。辞任は当たり前といえば当たり前です。

ただ、現実の問題として難しいのは、なかなか難しい課題もあります。例えば、上場企業からの献金です。キャノンやオリックスといったグローバル企業の場合、一時的に外国人の持分比率が50%を超えたりすることがあります。そうした場合の取り扱いはどうするのか、多くの課題があるのが実態です。今回の問題を契機に、よく整理すべきでしょう。



ところで、私は、今回の辞任劇で残念なことがあります。

それは、前原大臣をめぐる、あるいは政治と金の問題をめぐるより重要な問題が議論されないまま、ヤミに葬り去られてしまうのではないかと思うからです。

実は、自民党・西田参議院議員が今回の外国人からの献金の問題を国会で正す数日前、マスコミであることが報じられました。それは、前原前大臣が、政治資金収支報告書に記載した50万円の献金について、献金をしたと記載されている会社も、その代表者も「全く身に覚えがない」と言っているということでした。つまり、50万円の献金の出所が隠蔽されているのではないかという問題です。


これは、鳩山前総理が、個人献金をもらったとして亡くなった個人の名前なども勝手に使っていたのと同じような問題です。本来献金を出してもいない見ず知らずの会社や代表者の名前を使うというのは、これは完全な故意です。何らかやましい、知られたくないことがあるから、こういうことをするのであって、これは、極めて悪質な行為といわざるをえません。



今回の辞任劇で、より重要で根の深い問題である「政治資金の出所に関する偽装工作」についての真相解明がうやむやにならないことを切に望みます。